2015年12月07日

驚愕の余命宣告

いつも通り出勤して、3時に早退して会社を出る。
約束の時間に5分遅れて行くと妹は待っていた。
病院へ4時10分前に着くと、母はまだ点滴中だった。

主治医の先生が遅れてるからと50分待たされる。
4時45分から、最初に説明を聞いた部屋に呼ばれて、先生の説明を聞く。
先生の予想よりも早く黄疸の症状が出始めてるのは、やはり癌が急速に大きくなって胆管を抑えて通りにくくしているからで、ここまで癌細胞が活発だと、最後に残された抗がん剤治療すらももう効かないだろうとのこと。
例えば通常の5倍の量で打てば効くかも知れないが、それは癌だけでなく健康な細胞も殺してしまう事になり、つまりもう母の癌を止める手立てが無いという事。

今回胆管の詰りと十二指腸の狭窄を処置しても、このままで行くと1、2ヶ月しか持たないだろうと言われる。
「それは余命が1,2ヶ月という事ですか?」と母が聞き、「そういう事です。」と言われ、頭を殴られたようにショックを受ける。
先生が慌てて「最悪の場合ね。」と付け加えるが、時間的余裕はもう無いのだと思い知らされる。
母は「そんな..」と言葉が続かない。

本人は頑張ってあと2年は生きる気でいたのに、余りにも短い余命宣告に動揺を隠せない。
極めて厳しい状況なので、今後、この処置を終えた後にすぐ別の病院への転院を勧められる。
が、母は家で養生したいと言うと、ではすぐに介護保険の認定を受けて自宅療養の準備をするよう言われる。

痛みの処置はこのままオキシコンチンとオキノーム、そしてフェントステープを足していくだろうとのこと。
でもそのうち家では処置できなくなってくるような緊急のことが起こると言うので、緩和ケア病棟のある病院での療養を勧められる。

緊急で診てもらえるところに前もって紹介状を書いておくとのことだが、それもこちらで決めなくてはいけない。
もう、どうすれば良いんだか。
この市内で緊急搬送できるところって、噂の良く無い病院ばっかりじゃん。
いずれにしてもまずは介護認定を受けて、退院までに次の病院も早く決めておいてほしいとのこと。
ここまでで主治医は退出し、後は手術担当の先生から明日のステントの詰まりを改善する、もしくは入れ替えの内視鏡手術の説明を受ける。
もし十二指腸の狭窄で内視鏡が入らない場合は、胆管から外にチューブを出すことになるとのこと。
たぶん内視鏡手術でできるだろうから、まずは胆管の詰まりを治しましょうと言われる。
宜しくお願いしますとお願いして、約40分の面談が終了。

余命1、2ヶ月...
あーどうしよう。
病室に戻っても3人ともまだ信じられない気持ちと、途方に暮れたような力の抜けそうな気持で、涙も出ない。
それでもまずは黄疸を治してもらえば食べれるようになって免疫力を上げて少しでも対抗していこう、と母を励ます。
「来年の桜が咲くまで生きられるかしら」と言っていた母は、やはりそれなりの自覚症状があったからで、半ば諦めたような、開き直ったように、「頑張ってきたけど、後は私の生命力と寿命の問題。それまでは頑張るけど、許してね」と言われる。
「もっとあんた達と長く一緒に居たかったけど、ごめんね」と言われて泣いてしまう。
ベッドに座りなおした母が「2人で抱きしめて」と言うので、私から母を抱きしめて、その痩せてしまった母の体にしがみつく。
妹も同じように母を抱きしめて嗚咽する。

すい臓がんと分かった時から、こんな日がくることは漠然とは覚悟していたはずだが、まだ認めたくない。
まだ3人で頑張ろうと、手を握って気合を入れる。
「頑張るから心配しないで」と言われ、後ろ髪を引かれる思いで8時に病室を出る。
今日母を一人にして大丈夫だろうか?
妹は本人に余命宣告した主治医に腹を立てている。
母に言う前に、まず家族だけに言って相談すべきじゃない の?
かわいそうに、かぁちゃん一人で泣いているんじゃないだろうか?
家に帰っても空気は重い。

今日、妹が買って来た癌の自己治療本に載っているサプリに賭けたいと言い、検索しまくって見つけるが、1月分がかなりの高額。
それでも、アメリカの臨床実験で癌縮小効果が出ていると言い、やらないで後悔したくないと言うので、その本に載っていたものか確かめてから購入することにする。
こうなったら、できることはできる限りやってみるしかない。
少しでも長く母と一緒にいられるように。




posted by おばちゃんの長女 at 23:58| Comment(2) | 病状経緯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
長女さん、大変な状況の中、返信頂き本当にありがとうございます。
私も更新を見て驚き胸が締め付けられました。
お母様、妹様そして長女さんの心中察するに余りあるものがあります。
簡単なお声かけはできません。ただ私が近くにいたら長女さんの吐露できない気持ちを聞いて差し上げたいと勝手に思っております。
本当に素晴らしいご家族です。
どうか辛いのは当たり前ですので、我慢されずにいて欲しいです。
お母様がご飯おいしく食べれてよく眠れる、そんな生活にまた戻れますよう心からお祈りしています。
メールアドレスのせたいところですが、また書き込みます。
どうか気持ちの無理だけはなさらないで下さい。
Posted by いんこ at 2015年12月11日 23:36
いんこさん、温かいコメントを有難うございます。
身近に相談できる人が居ないだけに、いんこさんの思いやり溢れるお心遣いがとても嬉しいです。
更に泣き言が増えていくかと思いますが、またコメントやアドバイス等頂ければ幸いです。

いんこさんもご家族と共にご自愛くださいませ。(インコちゃんも頑張れ〜)
Posted by おばちゃんの長女 at 2015年12月13日 03:09
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